女子教育研究会
Female Education Network
女子教育研究会とは?
女子教育の現場にある者が学びたいことを自由に学び、発信し、交流出来る、女子教育に関わるあらゆる人達のためのプラットフォームです。個人が所属する組織の利益にとらわれない、教員・教育関係者の学習会を主な活動とします。会の規模拡大や自校広報を第一目標とせず、しかし、私学の特性は活かし、現場にある者が学びたいことを自由に学ぶこと、課題に向き合い考え、解決に向けて行動出来るようになることを目指して会の運営を行っていきたいと思っています。
どんな活動をしているの?
ZoomやMeetなどを活用した学習会・読書会(書籍の著者をお招きして著書のご紹介と質疑応答など)・講演会(学校内外の女子教育に関わる方々をお招きした講演会)が主な活動となります。
校内・組織内だけでは得られない女子教育に関わる情報・知見・考え方などを学ぶ機会を持つことが出来ます。新たな視点・アイデアなどが生まれていくプラットフォームとなることも目指しています。
本研究会が目指す方向性は参加者によって様々です。現段階では、会全体として具体的な方向性を予め想定している訳ではありません。しかし、「女子も男子も性別に関わらず社会で自分らしく生きて欲しい」という共通の思いがあります。
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イベント告知
女子教育研究会 第16回 学習会
2024年10月12日(土)20:00~21:30
「女子STEAM教育の課題を考える。
~科学番組制作のキャリアから~」
【参加費無料】
【学習会】
「女子STEAM教育の課題を考える。
~科学番組制作のキャリアから~」
【日時】 10月12日(土)20:00~21:30
【形式】 Zoom オンライン開催
【登壇者】村松秀 氏 (近畿大学総合社会学部教授 元NHKチーフ・プロデューサー)
【司会】鮫島慶太 (女子教育研究会FEN 事務局代表)
【登壇者プロフィール】
近畿大学総合社会学部教授、元NHKチーフ・プロデューサー。1968年、横浜市生まれ。90年、東京大学工学部卒業、NHK入局。科学・環境番組部やコンテンツ開発センターなどで32年間、一貫して番組制作に携わる。「NHKスペシャル」「ためしてガッテン」などさまざまな科学番組を制作、特に環境ホルモン汚染や「論文捏造」問題をいち早く社会に問うて大きな反響を呼んだ。「すイエんサー」「マサカメTV!」「発掘!お宝ガレリア」「もふもふモフモフ」「さし旅」「ガンバレ!引っ越し人生」「日本エコー遺産紀行 ゴスペラーズの響歌」など多数の新番組も開発。「NHKサイエンス・スタジアム」などイベント企画運営も行う。コロナ禍に苦悩しつつ演奏する音楽家たちを追ったドキュメンタリー「孤独のアンサンブル」3部作は多くの視聴者から絶賛された。文化庁芸術祭大賞、放送文化基金賞大賞、バンフ・テレビ祭最高賞、科学ジャーナリスト大賞ほか受賞多数。2022年、NHKを退職し、近畿大学総合社会学部教授に就任(社会・マスメディア系専攻)。学生たちと、映像コンテンツ制作や「コトづくり」のプロデュースを実践的に展開。著書に『論文捏造』『女子高生アイドルは、なぜ東大生に知力で勝てたのか?』『孤独のアンサンブル』など。
(https://gendai.media/list/author/shumuramatsu)
【参加費無料】このイベントの申込みは締め切りました。ご参加のご希望などがあれば、下記までお問い合わせ下さい。
連絡先 女子教育研究会 事務局 共立女子中学高等学校 鮫島慶太keitasfen@gmail.com
【内容】女子教育研究会 第16回学習会 STEM教育の課題を考える。
STEM分野における女性比率の異常な低さはOECDの調査でも明らかで、女子教育の課題としてもしばしば話題になります。(OECD加盟国の平均は34.0%、日本は、18.2%で、38カ国中最下位-2022最新調査)。この問題は重要なジェンダー課題の一つとして日本社会が解決すべき課題であることは間違いありません。しかし、果たしてこの課題はジェンダーだけの課題であると言えるのでしょうか?
『STEM分野のキャリアを積むことを妨げた原因は?』という問いに対して最も多かった女子の回答は、『自分はSTEMを追求するほど優秀ではない』というものでした。ジェンダー課題としての認知すら日本ではまだまだ進んでいないことは深刻ですが、一方で、男子の理系進学比率も国際比較では最下位レベルであることは意外と話題になることが少ないように思います。つまり、『日本は理系に進む女性が少ない社会』というだけではなく、『PISAの試験で世界トップクラスの成績を男女ともにあげながら、男子の理系進学率が先進国最低レベルであり、更に男女の理系比率格差も世界最低レベルの社会』というのがより正確なのではないでしょうか?
女子教育研究会FENでは、STEM分野のジェンダー課題を何度かテーマにしてきましたが、今回はジェンダーという視点に縛られずに日本におけるSTEM教育の課題を、近畿大学村松秀教授とともに考えていきたいと思います。村松教授は理系出身プロデューサーとして、数々の科学番組を手がけ、環境ホルモン汚染や「論文捏造」問題などを、科学と市民の架け橋として、いち早く社会に届けてこられました。人気番組『すイエんサー』では若い女の子達が、『ぐるぐる思考』を通して科学的な課題解決に向かう姿を番組化し、科学の本質を分かりやすく若い世代に発信されました。村松先生との対話を通して、参加者の皆様が、日本のSTEM教育が進むべき方向性を探るヒントを得る機会となれば幸いです。
女子教育研究会 代表挨拶
女子校を取り巻く環境は急速に複雑化し、学校運営や生徒募集などに苦慮されるお声を多数お伺いしております。また、女子校に限らず学校そのものが市民社会の中での存在意義を改めて問われる時代となりました。
本研究会は「女子教育」に関わる先生方、学校の外で女子教育に課題意識をお持ちの方々を含めて、自由に有意義な情報や意見をやりとりするプラットフォームとなることを目指しております。
実は私自身、女子校にて学生時代を過ごしてまいりました。その視点からも女子教育、女子校の存在意義を様々な角度から捉え直し、皆様とのやりとりを通して女子教育をアップデートしていければと考えています。
前田好子代表(共立女子中学高等学校 校長)
活動履歴
2022年3月 女子教育研究会発足
2022年4月 前田 好子代表 挨拶掲載
2022年4月30日 吉野先生をお迎えしての読書会 概要はこちら
2022年6月11日 中高女子の特性についての通説について考える 概要はこちら
2022年8月20日 私の女子教育の経験をご紹介する 概要と資料はこちら
2022年10月22日 女子中高生の発達支援-学校臨床の現場から 概要と資料はこちら
2022年12月10日 「共学校の女子教育から学ぶ」 概要と資料はこちら
2023年2月25日 「良妻賢母と女子学生の制服から見る、性別規範と女性のキャリア」概要と資料はこちら
2023年3月3日 日本発達心理学会第34回大会 シンポジュームにて研究会より2名参加(伊藤・鮫島)
2023年4月22日 「性差と環境を考える」 女子のEmpowermentを実現する教育を目指して 概要と資料はこちら
2023年6月17日 「これからの生き方・働き方と新しいロールモデル」概要と資料はこちら
2023年8月19日 「ウェルビーイングって何?」概要と資料はこちら
2023年10月14日 「「働く」ということとジェンダー」概要と資料はこちら
2023年12月9日 「日本におけるジェンダー規範」 概要と資料はこちら
2024年2月 コアメンバーに板敷ヨシコ氏・岸本尚子氏が加入
2024年2月24日 「女性研究者のWell-beingをめぐって」 概要と資料はこちら
2024年4月27日 「先進国最下位?日本のSTEM分野のジェンダーギャップとその要因」 概要と資料はこちら
2024年6月8日 「なぜ、ウェルビーイングを「幸せ」と訳すだけでは足りないのか?」概要と資料はこちら
2024年8月3日 「なかったことになる『私の声』概要と資料はこちら
女子教育研究会 コアメンバー
【代表】 前田 好子 共立女子中学高等学校 校長
【顧問】 吉野 明 鴎友学園中学高等学校 元校長
【事務局代表】鮫島 慶太 共立女子中学高等学校
【事務局】 伊藤 久仁子 共立女子第二中学高等学校
【コアメンバー】 石井 豊彦 品川女子学院中学高等学校 元教頭
森山 和世 共立女子中学高等学校
西尾 克哉 滝川第二中学高等学校
板敷ヨシコ 女性社会研究所 代表
岸本 尚子 きしもと法律事務所 弁護士
(敬称略)
連絡先 女子教育研究会 事務局 共立女子中学高等学校 鮫島慶太keitasfen@gmail.com